昔、山で仕事をしていた若者の額から一滴の汗がこぼれおち、真っ白なユリの花が咲きました。若者がそのユリを家に持ち帰ると、あかりの灯心がゆらめき、花の中から美しい娘があらわれました。娘は若者と一緒に昼は畑仕事、夜はあかりの下で刺繍を刺してくらしました。しかし、働いて裕福になった若者はいつしか遊び歩くようになり、再びあかりの灯心がゆらめいたとき、娘は飛んでいってしまいます……。中国苗族に伝わる民話です。 CTP 絵本 60冊 レベル2 Learn to Read マイヤペン対応
magic school bus discover set1-2 全冊音源付 これは中国の苗族に伝わる民話のひとつです。再話の君島久子さん、画家の赤羽末吉さんとも、実際に現地中国貴州省苗族地区を取材して作られました。1985年の刊行当時から高い評判を得ていながら、長く品切になっていました。 瀬田貞二 落穂ひろい